舞台は1930年代のヨーロッパ。まだ携帯もメールもない時代。
マラチェック香水店には次々と店員たちが出勤し、いつもどおりの一日が始まる。
店員のひとり、ジョージは最近想いを寄せている女性がいた。それは顔も名前も知らない文通相手。同僚のシーポスに冷やかされながらも「彼女とは心が繋がっているから」とジョージの想いは募るばかりである。
そこへ「マラチェック香水店で働きたい」と一人の女性やってくる。彼女の名前はアマリア。店長のマラチェックは、彼女のセールストークを気に入り店で働くことを認める。しかし、ジョージは始めからアマリアがなぜか気に入らない。
季節が巡っても、ジョージは文通相手に想いを募らせたままであった。一方で、同じ店で働きだしたアマリアとはウマが合わず、すっかり犬猿の仲。顔を合わせばふたりはいつもケンカを繰り返していた。
そんなある日、ジョージはついに文通相手と直接カフェで会う約束をする。運命の日、待ち合わせのカフェでジョージを待つ女性とは…
